Day07で決めた商品(What)・ターゲット(Who)・世界観(Vibe)は、ブランドの土台です。今日は、その土台を「なぜこの商品を選ぶのか」というUSPへ言語化します。
最初に見返す3点
商品名だけでなく、届けたい相手と世界観のキーワードを横に並べてください。3つがつながっていないと、強みだけが浮いてしまいます。
前半でターゲットの深い悩みと自分の強みを重ねてUSPを一文にし、後半でトーン&マナーとともに1枚のシートへ集約します。
Day07で決めた商品・ターゲット・世界観を土台に、前半では「誰に・どんな悩み・どう解決するか」からUSPを一文にします。後半ではUSPとトーン&マナーをブランド・デザインシートへ集約します。今日はまだフライヤーを作りません。
強みは自慢ではなく、お客さまへの約束に翻訳する。その約束と見た目のルールを1枚にまとめれば、次回の制作で迷いません。
Day07で決めた商品(What)・ターゲット(Who)・世界観(Vibe)は、ブランドの土台です。今日は、その土台を「なぜこの商品を選ぶのか」というUSPへ言語化します。
商品名だけでなく、届けたい相手と世界観のキーワードを横に並べてください。3つがつながっていないと、強みだけが浮いてしまいます。
ターゲットとは、商品・サービスを一番届けたい相手です。「誰でも使えます」では言葉・デザイン・価格・宣伝先が決まりません。あえて絞ることで、その人が「自分のための商品だ」と感じる表現を選べます。
| ぼんやりした設定 | 刺さる設定への問い |
|---|---|
| 忙しい人向け | いつ、何に困り、何を諦めている人か |
| 女性向け | どんな生活場面で、何を大切にする1人か |
ターゲットは大きなグループ、ペルソナはその中の代表的な1人です。初心者はまずターゲットを決めれば十分ですが、言葉に迷ったら年齢・仕事・暮らし・使う場面まで1人分を描きます。
「買ってほしい理想の人」ではなく、実際に困っている場面を想像し、分からない部分は身近な人への聞き取りやレビューから確かめます。
年齢・性別・趣味は表面に見える情報です。さらに「時間がない」「失敗したくない」「予算が限られる」「人に相談しづらい」など、悩み・制約・本音まで考えると、伝えるべき価値が見えます。
| 確認する層 | 書くこと |
|---|---|
| 表面 | 属性、生活、普段の行動 |
| 深部 | 困る場面、避けたい失敗、諦めていること、求める未来 |
USPは「他と比べてあなたを選ぶ理由」です。「技術がすごい」「経験が長い」だけでは自社目線の自慢です。その強みでお客さまのどんな悩みを、どう解決するかまで言えて初めて約束になります。
「経験20年」ではなく、「初めての方でも迷わないよう、20年分の失敗例から選び方を案内します」のように、相手が得る結果へ翻訳します。
独自性が伝わらない商品は「どこも同じ」に見え、比較材料が価格だけになります。値下げを続けると利益も改善の余力も削られます。
「安い」以外に、誰のどんな困りごとを解決するかを一文で言えるか確認します。言えない場合は値段ではなく、相手と約束を絞り直します。
| 企業・商品 | 動画で紹介された約束 | 伝わる価値 |
|---|---|---|
| ダイソン | 吸引力が変わらない、ただ1つの掃除機 | 性能が続く |
| ドミノ・ピザ | 温かいピザを30分以内に届ける。遅れたら無料 | 速さと温かさ |
| ニトリ | お、ねだん以上。 | 価格以上の価値 |
| M&M's | 手で溶けないチョコレート | 食べやすさ |
表現の格好よさではなく、相手が受け取る違いを短く言い切っている点に注目します。
説明が長くなるなら、対象・悩み・解決策のどれかがまだ広すぎるサインです。かっこいい横文字より、初めて聞く人が一度で理解できる言葉を優先します。
| 長くなる原因 | 修正する順番 |
|---|---|
| 相手が複数いる | まず「一番届けたい1人」へ戻る |
| 解決策が多い | その人に最も大きい結果を1つ選ぶ |
| 形容詞が多い | 具体的な変化・場面へ置き換える |
ペルソナの深い悩み・求めている未来と、自分が提供できる経験・知識・商品・仕組みが重なる場所を探します。自分の強みだけ、相手の要望だけに偏らないことが大切です。
左に「相手が困ること」、右に「自分ができること」を3つずつ書き、線で結べる組み合わせを1つ選びます。
創業75年の菓子道具専門店馬嶋屋は、競合の参入で伸び悩む中、ラッピング用品などから撤退し、経験と専門知識を生かせる「お菓子の型」へ特化しました。相手も一般消費者から、パティシエ・菓子職人・パン屋と本気で趣味に取り組む人へ絞りました。
スタイルメッセージは「お菓子作りの喜びをかたどる」。扱う商品と相手と約束が一つにつながっています。
売れるものを何でも足すのではなく、「長年の強みがあり、他社が簡単に真似できない領域」を選ぶのもブランディングです。
| STEP | 書くこと | 確認 |
|---|---|---|
| 1 | 誰に向けてか | たった1人のペルソナが見えるか |
| 2 | その人の深い悩み | 表面の属性ではなく本音か |
| 3 | 自分は何を解決できるか | 相手が得る変化として言えるか |
最後に3つを一文へまとめます。長ければSTEP1から順に絞り直します。
目的:商品に当てはめて3つを考え、USPを一文(キャッチコピー)にまとめる。
Day07の商品・ターゲット・世界観と、Day08前半のUSPを、今日はブランド・デザインシート1枚へ集約します。制作前の決めごとが一か所にあると、色や言葉に迷ったときの戻り先になります。
シートへ書き込むところまでです。今日はフライヤーを作りません。
1つの強みは真似されやすくても、複数の強みやニッチな市場を掛け合わせると独自の位置が生まれます。ただし条件を増やすだけでは伝わらないため、顧客が必要とする組み合わせを選びます。
「自分にできることA × 経験B × 相手の悩みC」を書き、競合が埋めていない一方で相手が本当に欲しい組み合わせか確認します。
機能名や専門用語ではなく、お客さまが求める理想の未来へ翻訳して伝えます。「高性能」「独自メソッド」で止めず、「何ができるようになるか」「どんな不安が減るか」を書きます。
| 自社の言葉 | 顧客の言葉へ直す問い |
|---|---|
| 高品質な素材 | 使う人の毎日にどんな安心・変化がある? |
| 専門的な支援 | どんな失敗を避け、どんな未来へ進める? |
トーン&マナー(トンマナ)とは、市場とお客さまに合わせたデザインの世界観とお約束です。関係者が同じ色・文字・写真・装飾の方向を共有するためのルールでもあります。
好みを固定するためではなく、「誰に何を届けるブランドか」を毎回同じ見た目で伝えるために決めます。
人は文章を読む前に、見た目から「自分向けか」を瞬時に判断します。そこで対象外だと思われると、正しいベネフィットを書いても読まれません。
画面を縮小し、文字を読まずに見たとき、届けたい相手が自分向けだと感じる色・写真・雰囲気かを確認します。
ゼロから発明するのではなく、その市場で最も選ばれている上位3社を並べて分析します。クライアント案件なら「競合だと思う企業を3社教えてください」と聞くのが早い方法です。
| 見ること | 避けること |
|---|---|
| 3社に共通する色・文字・被写体・装飾 | 1社のデザインをそのままコピーする |
| 市場らしさと、自分が差を出せる部分 | 自分の好みだけで市場らしさを捨てる |
| 視点 | 筋トレ市場の例 | ダイエット市場の例 |
|---|---|---|
| 色 | 黒背景、ゴールド・シルバー | パステル、ピンク系 |
| フォント | 太く力強いゴシック体 | 柔らかい印象 |
| メインビジュアル | 筋肉質な人物 | スリムなシルエット、ビフォーアフター |
| モチーフ | 炎、キラキラ、メタリック | リボン、花、優しいグラデーション |
4つを個別に選ぶのではなく、同じ相手・同じ約束を表す組み合わせになっているか確認します。
自分のデザインを競合3社の横へ置き、同じ市場の選択肢として違和感がないか確認します。似せるのではなく、まず市場の文法に入ったうえで、USPによる違いが見える状態を目指します。
今日はフライヤーを作りません。今日はブランド・デザインシートを整えるところで止めます。次回の制作に備え、動画3から「やりがちな失敗」を2つだけ予習します。
商品・相手・USP・トンマナを固めてから制作へ進むと、見た目を作りながら目的が変わるのを防げます。
| 罠 | 次回に守ること |
|---|---|
| 自社アピールのプロダクト・アウト | 「商品がすごい」から始めず、お客さまの課題を起点にする(マーケットイン) |
| 詰め込みすぎの幕の内弁当 | 余白を残し、伝える強みを厳選する。1枚で高額商品の購入まで求めない |
これは次回のための予習です。今日の実習ではフライヤー制作へ進まず、シートの内容を完成させます。
目的:ブランド・デザインシートに、これまで決めた内容を書き込み、トンマナの基本情報を作る。
ブランド・デザインシートを開くカードをクリックして裏返し、前半・後半の内容を確認しましょう。
商品を一番届けたい相手。絞るほど言葉とデザインが刺さる。
ターゲットはグループ、ペルソナは代表となる具体的な1人。
属性だけでなく、制約・避けたい失敗・本音まで見る。
自分の強みを、お客さまの悩みをどう解決するかへ翻訳する。
安さ以外の選ぶ理由を一文で伝える。
たった一文で言える。長いときは相手・悩み・解決策を絞る。
相手の深い悩みと、自分が提供できる価値の重なる場所を探す。
誰のためかを絞り、自分が最も強い領域へ特化する。
誰に→深い悩み→自分が解決できること、の順で書く。
複数の強みとニッチな市場を重ね、模倣されにくい位置を作る。
専門用語を、相手が求める未来や感情の言葉へ翻訳する。
市場とお客さまに合わせた、見た目の共通ルール。
文字を読む前に、自分向けかどうかを見た目で判断される。
上位3社を並べ、市場らしさの共通点を分析する。
色・フォント・メインビジュアル・モチーフでトンマナを見る。
競合の横に置き、同じ市場の選択肢として違和感がないか確認する。
自社目線と詰め込みすぎを避け、相手の課題と余白を優先する。
フライヤーはまだ作らず、ブランドの決めごとを1枚にまとめる。
前半で作ったUSPと、後半でまとめたトンマナを見返し、「誰のどんな悩みに、どんな約束と見た目で応えるブランドか」を一文で説明してみましょう。